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SVGとDXF:レーザー加工・CNC・デザインでの使い分け

SVGはデザインやWebアプリケーション向けのグラフィックを保持します。DXFはCAD図面データをやり取りするための形式です。レーザー加工やCNCでは、受け取り側のソフトウェアが正しく読める形式を選び、そのうえで尺度・形状・加工割り当てを確認してください。

手早い判断基準

次に使うアプリケーションが求める形式を選んでください。すでに正しいサイズで問題なく読み込めているなら、そのまま使い、変換は行う必要がありません。

結論から

ブラウザ、イラスト作成ソフト、SVGの読み込みが安定しているレーザーソフトではSVGを使います。次のアプリケーションや加工業者がCADデータを求める場合はDXFを使います。どちらの形式も本質的に高精度というわけではありません。書き出し、読み込み、尺度、幾何公差が結果を決めます。

本ガイドは2Dのベクター形状を対象とします。パスが必要な場合、ラスター画像はベクター化が必要です。ラスター彫刻は別の作業工程です。閉じた切断プロファイルには輪郭トレース、描かれた線の中央に沿うパスには中心線トレース、写真から起こす開いた彫刻線やプロッター線にはSVG線画をお選びください。

SVGやDXFの書き出しが提供するのは形状です。加工の割り当てと機械側のジョブ設定は、引き続きオペレーターの作業です。

  • 受け取り側が形式とバージョンを指定している場合:その指定に従ってください。
  • ブラウザ向けグラフィックやイラスト制作:SVGは見た目の装飾を保持します。
  • CAD図面のやり取りやCAMへの受け渡し:DXFは広く対応されています。バージョンと受け入れ可能なエンティティを確認してください。
  • どちらの形式でも正しく読み込める場合:既存の形式のまま使い、不要な変換は避けてください。
Placeholder for image 1: The same part imported as SVG and as DXF
Image 1 — One part, both formats, measured after import (placeholder). Export a 100 mm square with a 20 mm hole placed off-center, so an orientation or mirroring error is visible, then import the SVG and the DXF into the same application and capture them side by side. Show the measured geometry and both overall dimensions and state the application and version, the export settings and the import unit and DPI choices used. Capture the imports as they arrive; do not repair them first. Produce this as a reproducible software capture with a downloadable sample file, not a photograph of a screen.

DXFとは実際のところ何か

DXF(Drawing Exchange Format)は、CAD図面データ向けにAutodeskが定めた交換形式です。名前付きレイヤー、ブロック、寸法、ハッチング、そしてLINE、ARC、CIRCLE、LWPOLYLINE、SPLINEといったエンティティを保持します。

円は、中心と半径が明示されたCIRCLEエンティティのまま保持できます。CAMツールによっては円を穴の選択に使いますが、円はポケット、外形、マーキングを表すこともあります。どの加工にするかを決めるのはオペレーターです。SVGにもネイティブの円があります。

名前付きレイヤーは、選択のためや、設定済みの割り当てルールのために形状を整理する助けになります。CUT_OUTERのような名前は役割を示唆するだけで、切断を設定するものではありません。書き出し前に、求められるDXFバージョンとSPLINEの対応可否を確認してください。

  • AutoCAD、Fusion 360、SolidWorks、FreeCADから出力した部品や外形。
  • 寸法、注記、ブロックを必要とするCAD図面のやり取り。
  • 加工業者やCAMアプリケーションがDXFを求める製造側への受け渡し。

SVGとは実際のところ何か

SVG(Scalable Vector Graphics)は、ベクターグラフィックとベクター・ラスター混在コンテンツのためにW3Cが定めたXML形式です。パス、テキスト、塗り、線、クリッピングなどの見た目に関する情報を保持します。ブラウザでの表示と機械制御ソフトでの読み込みが、これらを同じように解釈するとは限りません。

width属性とheight属性がビューポートを定め、viewBoxが図面座標をそこへ対応付けます。viewBoxだけでは物理的なサイズは決まりません。変形や縦横比の扱いも結果に影響します。物理寸法を明示すれば意図したサイズは伝わりやすくなりますが、読み込んだ形状を実測する作業は依然として必要です。

LightBurnは読み込んだ色を自身のレイヤーパレットに対応付けます。LightBurnが定める正確なRGB値を使い、割り当てを確認してください。ほかの色は別の値に割り当て直される場合があります。黒はレイヤー00に入り、切断・彫刻のいずれかに固定された意味はありません。各レイヤーのモード、出力の有効状態、機械設定を、移行先プロジェクトに保存済みの設定も含めて確認してください。

  • Illustrator、Inkscape、Affinity Designer、Figmaから出力したベクターファイル。
  • 見た目の装飾を必要とするブラウザ向け素材やイラスト。
  • 受け取り側のソフトウェアがSVGを安定して読み込めるレーザー加工の工程。
Placeholder for image 2: Imported colors assigned to layers, then to operations
Image 2 — Color to layer, then layer to operation (placeholder). Show the layer list immediately after import and operation assignment as a clearly separate second step, so the two are not confused. Disclose the exact RGB values used, how black behaved, the application version and any layer configuration already stored in the destination project. Label the rows in text rather than relying on color alone and omit numerical machine settings.

SVGとDXFでよくある読み込みの失敗

機械側のジョブを設定する前に、ファイル準備と読み込みに関する次の6つの失敗を確認してください。

  • サイズが違う:SVGの書き出しでは物理寸法が省かれることがあります。またLightBurnには、書き出し側の慣習の違いに合わせて96 DPIと72 DPIの読み込みオプションがあります。これらが制御するのは読み込み時の尺度であり、彫刻の解像度ではありません。Illustratorを含むDXFの書き出し機能には、尺度と単位の設定が別々にあります。$INSUNITSの宣言は、欠落・誤り・無視のいずれも起こり得ます。標準のR12には$INSUNITSヘッダー変数がありません。図面単位1が何に相当するかを明示し、読み込み時にその単位を選んでください。ファイルがミリメートルと宣言していても、寸法が分かっている箇所は必ず実測してください。
  • 見た目と形状が異なる:塗りが表示されていても、輪郭が閉じている証拠にはなりません。太い線は1本の中心パスの周囲に描画されている場合があり、アウトライン化すると外周の形状が生成されます。クリッピングが隠していたパスが、変換によって現れることもあります。複合パスの穴や自己交差を確認してください。線のアウトライン化は、その外周が必要なときだけ行ってください。
  • 非対応のテキスト:フォントの欠落や非対応のテキストエンティティによって、文字が変わったり消えたりすることがあります。製造に使う文字はパスに変換し、編集可能なテキストは元データ側に残してください。変換後の輪郭と穴を確認してください。
  • 曲線が公差外:近似が粗いと外形が変わることがあり、逆に分割が過剰だと処理負荷が増えたり、システムによっては動作に影響したりします。ノード数だけでなく、幾何的なずれで判断してください。DXFのポリラインは、bulge値によって円弧を含むことがあります。SPLINEの対応可否を確認し、選んだ書き出し表現を実際に試してください。
  • パスの重複や重なり:ソフトウェア側で除去されない限り、同じ箇所を繰り返し加工する原因になります。レーザーが余分に照射されると、焦げ、溶け、寸法誤差が大きくなることがあります。意図しない重複を取り除き、生成されたツールパスを確認してください。
  • 閉じていない境界:開いたパスは罫書き、マーキング、線をなぞる切断では問題ありません。LightBurnの塗りつぶしや閉じたポケットのような面ベースの加工には、閉じた境界が必要です。開いたパスをオフセットできるツールもありますが、その場合は向きと端部の処理を明示的に指定します。
Placeholder for image 3: A visible stroke compared with the paths underneath it
Image 3 — What you see is not the path the machine follows (placeholder). Show one thick stroked line in three panels: normal view, path or outline view and after an intentional outline expansion. Label the path the software would follow in each case, so the single center path and the two boundary paths are unmistakable. Add node markers rather than relying on color alone and state the application and version.
Placeholder for image 4: A hole that looks correct but imports incorrectly
Image 4 — A hole that looks correct and imports wrong (placeholder). Use a controlled compound-path or clipping example in four panels: source appearance, the actual paths underneath, the destination preview showing the failure and the corrected geometry. Name the exact unsupported feature or export choice that caused it, state both applications and their versions and supply the sample file so the failure can be reproduced.
ジョブを実行する前に

読み込み後に寸法・形状・レイヤー割り当てを確認してください。そのうえで加工内容と、生成されたツールパスまたはレーザープレビューを点検します。きれいに読み込めただけでは、実行可能なジョブが整ったことにはなりません。

SVGからDXFへの変換が必要な場合

Laserlinezのコンバーターは事前チェックを行い、JSON形式の変換レポートを出力します。寸法、レイヤー割り当て、警告、整理された内容を設計意図と突き合わせてください。細かい造形や隙間は意図的なものかもしれません。受け取り側の要件をすでに満たすプリセット出力のDXFがあるなら、そちらを優先してください。

変換で引き継がれるもの、引き継がれないもの

SVGの見た目は、形状を主眼としたDXF変換では確実には引き継がれません。一部の属性にはCADでの対応物がありますが、対応状況はコンバーターと読み込み側によって異なります。クリッピングは意図したベクター形状として確定させてください。マスクを外しただけでは、不要なパスが現れることがあります。効果をラスタライズしても切断形状にはなりません。レイヤー割り当てに使う色は、CSS側に書かれている場合もあります。

DXFからSVGへの変換では見た目を保持できる一方、編集可能なCAD構造は失われます。ブロック、ハッチング、寸法、フォント、線種を確認してください。3Dのデータには、定義された2Dのビューまたは投影が必要です。

製造用途では、切断・罫書き・彫刻に必要な形状を書き出してください。作図補助のオブジェクトは削除し、参考寸法や注記は加工用の形状と分けて管理してください。

Placeholder for image 5: One arc compared with coarse and fine segment approximations
Image 5 — Curve representation and tolerance (placeholder). Compare a known circular arc with a coarse straight-segment approximation and a sufficiently fine one and state the measured deviation for each. Identify the exported entity types: an LWPOLYLINE carrying bulge values is the valid arc example. Read the entity types from the exported file or an entity-property inspection, because a destination application may normalize entities internally and its node display alone cannot prove what the file contained. For the duplicate-path case, show a selection count or a labeled displaced overlay: identical overlapping lines are invisible in a screenshot.

確実なファイル受け渡しの手順

  1. 1

    編集可能な元データを保持する

    編集可能なテキストを含め、CADまたはデザインのネイティブ文書を残してください。改訂ごとに受け渡し用のコピーを書き出します。量産に移る前に、代表的な書き出しを受け取り側のアプリケーションで試してください。

  2. 2

    意図した形状を整える

    製造に使う文字はパスに変換し、クリッピングを確定させ、作図補助のオブジェクトを削除します。境界、穴、意図的な開口部を確認してください。プリンタードライバー経由のレーザーでは、そのドライバー固有の線幅の決まりに従ってください。SVGに共通のヘアライン設定は存在しません。

  3. 3

    読み込み結果を点検する

    寸法が分かっている箇所を実測し、全体の外形寸法、向きを判断するための非対称な造形、意図した2D平面を確認してください。遠く離れたオブジェクトや想定外のZ値は原因を調べます。取り決めた基準原点は維持してください。閉じ具合、レイヤー、曲線のずれを確認します。

  4. 4

    加工内容を確認し、受け渡しを記録する

    加工を割り当て、ツールパスまたはレーザープレビューを点検してください。確認済みの書き出しは、改訂番号・単位・検証したソフトウェアのバージョンとともに保存します。加工業者には寸法と意図した加工の役割を伝え、補正を誰が適用するかを取り決めてください。機械と材料の段取りは引き続きオペレーターの責任です。

加工前チェックリスト

  • 形式、DXFのバージョン、単位、対応エンティティの種類を確認済み。
  • 寸法が分かっている箇所と全体寸法が、読み込み後に正しく測れる。
  • 向き、図面範囲、基準原点、2D平面が正しい。
  • 製造用の文字はパスに変換済みで、穴と境界が損なわれていない。
  • クリッピングや線の外周を含め、実際のパスが意図した形状と一致している。
  • 必要な輪郭は閉じており、意図的な開口部は開いたままになっている。
  • 意図しない重複、孤立した点、作図補助のオブジェクトを削除済みで、細かい造形も確認済み。
  • 曲線が必要な公差を満たし、欠落した区間や許容できないカクつきがない。
  • 加工の割り当て、出力の有効状態、生成されたツールパスまたはレーザープレビューを確認済み。

よくある質問

どちらの形式も本質的に高精度というわけではありません。書き出しの精度、形状の近似、尺度、読み込み側の対応状況によって、形状が公差に収まるかどうかが決まります。完成部品の精度は、これに加えて機械の段取りと切断・彫刻のプロセスにも左右されます。

0.75倍、あるいは約1.333倍という倍率は、ピクセルと長さの対応が72と96で食い違っている可能性を示します。書き出し時の寸法と、LightBurnのSVG読み込みDPIオプションを確認してください。書き出しまたは読み込みの設定を直してから測り直します。この比率はあくまで原因を探る手がかりであり、すべてのファイルを拡大縮小せよという意味ではありません。

25.4という倍率は、書き出し時の尺度、単位の宣言、読み込み設定のいずれかでインチとミリメートルが食い違っていることを示します。図面単位1が何に相当するかを確認し、それに合う単位を選んでください。原因を取り除き、ファイルを使う前に測り直します。

読み込み側によっては、SVGの塗りに関係なくパスの輪郭線だけを表示します。形状を変更する前に、割り当てた加工とそのプレビューを確認してください。面が塗りつぶされない場合は、閉じ具合、穴、クリッピングを調べます。SVGは開いたサブパスをまたいで塗りを表示できますが、その形状が実際に閉じているわけではありません。

ファイルに太い線の外周や、トレースされた形状が含まれている可能性があります。1本の線を意図していたのであれば、パスを確認したうえで中心線トレースを使い、各線の中央に沿った1本のパスを作成してください。線をアウトライン化すると外周ができるだけで、その中央に1本の線ができるわけではありません。意図しない重複パスがないかも確認してください。

加工が閉じた境界を必要とする箇所にのみ必要です。開いたパスは罫書き、マーキング、線をなぞる切断で使えます。LightBurnの塗りつぶしには閉じた形状が必要で、CAM側の要件は選んだ加工によって異なります。意図的に空けた隙間を自動で閉じないでください。

いいえ。形状やレイヤー名が、承認済みの加工や設定値を選ぶことはありません。出力、速度、加工回数、周波数、深さ、補正、リードイン、切り残しのタブ、ワーク固定などは、必要に応じてオペレーターが設定し、そのうえでジョブを確認します。読み込みの成功は、形状レベルの確認ポイントにすぎません。

その業者が指定する形式とバージョンに従ってください。SVGまたはDXFを送る前に互換性を確認し、改訂番号、寸法、単位、そして切断・罫書き・彫刻それぞれの意図した役割を添えてください。補正を誰が適用するかを取り決め、参考用の注記は加工用の形状と分けておきます。

次の工程に進む

SVGからDXFへの変換ツール

パスで構成されたSVGをDXFに変換し、JSON形式の変換レポートを取得できます。受け渡し前に寸法、レイヤー割り当て、書き出したファイルのバージョンを確認してください。

輪郭トレース:ラスター画像からSVG・DXFへ

ロゴやフラットなグラフィック画像を元に、手作業でなぞる代わりに閉じたSVG・DXFの輪郭を作成します。

レーザー切断におけるカーフ補正

カーフの測り方と、組み合わせる部品を用意するときの見込み方を解説します。

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パスで構成されたSVGをアップロードし、検証済みのDXFをミリメートル単位でダウンロードできます。

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